「憐れみ深い人々は、幸いである、/その人たちは憐れみを受ける」 ある学者が、「恵み」と比べると「憐れみ深い」の意味を良く理解できると言いました。「恵みは特に罪の中にいる人と関連があり、憐れみは特に悲惨の中にいる人と関連がある」からだそうです。私はこれを「恵みは罪全体を見るが、憐れみは罪の悲惨な…
「悲しむ人々は、幸いである、その人たちは慰められる」と言われている悲しみを文字どおりに取ると、喪に服している人々の悲しみだということです。 「死が戸を叩き不幸が家族を襲うとき、それとは全く違う神の支配による幸いが戸口に立っている。愛する者の死によって心を抑えつけられるような苦しみに遭い心に傷を…
パウロは手紙の中で、神の富の豊かさについて度々語ります。ローマの信徒への手紙の11章33節では「ああ、神の富と知恵と知識の何と深いことか」と感激さえしています。だからこそパウロは、自分たちが神に近いと思い込むことで簡単に神の豊かな富を忘れてしまう我々信仰者を嘆くのです。そしてパウロは、私たちが他人を…
「イエスがメシアか?そうでないか?」と疑いまどう民衆に向かって主イエスは大声で言われます。「わたしは自分勝手に来たのではない。わたしをお遣わしになった方は真実であるが、あなたたちはその方を知らない。7:29 わたしはその方を知っている。わたしはその方のもとから来た者であり、その方がわたしをお遣わしに…
ローマの信徒への手紙は紀元56~58年頃、コリントで書かれたと言われています。 地中海の沿岸にはパウロの伝道によって幾つもの異邦人教会が育っていました。けれど、異邦人世界への使徒としての自覚と誇りを持つパウロの胸には新たな夢が膨らみます。それはイスパニアへの伝道であり、その足掛かりとしてのロー…
2024-10-6