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2025
10Aug

四谷快談 No.228  大人たちこそ頭を冷やせ

  • 四谷快談

 「しかし、それもこれも国民のほとんどが、戦争の体験者だったからで、戦争を知らない世代がふえていくにしたがって、だんだん薄れていく可能性がある。正直なところ、きみたちの心の中に、戦争は嫌だという気持ちがどれほど強く、その気持ちが、政治を動かすだけの力になれるか、不安なのです。」。那須正幹さんが1990年に子どもたちに向けて書いた言葉だ。
 那須さんの不安は戦後16年経って生まれた私に焦燥感として伝わる。一体私は何をしてきたのか、今さら何が出来るのかと。でもね、那須さん。子どもたちはしっかり受け止めているようです。「被爆から80年が経つ今、本当は辛くて、思い出したくない記憶を伝えてくださる被爆者の方々から、直接話を聞く機会は少なくなっています。どんなに時が流れても、あの悲劇を風化させず、記録として被爆者の声を次の世代へ語り継いでいく使命が、私たちにはあります。」。今年の広島平和祈念式典で子ども代表が「私たちが思いを語り継ぐ」と声高く宣言してくれました。「大人だけでなく、子どもである私たちも平和のために行動することができます。」なんて言われてしまうと、わが身を省みて恥ずかしくなる。大人である私は平和のために行動してきたのか。
 同じ日、広島県知事は「抑止とは、あくまで頭の中で構成された概念又は心理、つまりフィクションであり、万有引力の法則のような普遍の物理的真理ではない」と挨拶した。「核武装が最も安上がりであり、最も安全を強化する策の一つだ」等という言説が選挙の期間まかり通ったようだが──そして社会はますます他者・外国人に(それもアジア系にだけ)厳しい非寛容社会に進化(退化?)しつつある──、せめて引き算出来る頭があるなら落ち着いて考えたら良い。資源に乏しくエネルギーも食糧さえも自給出来ないこの国で、戦争によっていったい何を守るのか。何が守れるのか。それがそんなにも安上がりか。
 那須さんの不安は大人にこそ向けられているのだ。

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