※本日は特別礼拝のため音声ファイルはありません。
エゼキエル36:26
「推し」という言葉にピンとこない方もいるかもしれません。実用日本語表現辞典には、「人や物を薦めること、最も評価したい・応援したい対象として挙げること、またはそうした評価の対象となる人やモノなどを意味する表現」とあります。私が考える“推し”の1つ目のポイントは、「他の人にもお薦めしたい」という点です。
実は、日本語学校のプレゼンテーションの授業でも、「自分の推しを紹介する」という活動をしています。授業では、「推しによってどのような影響を受けたか」「自分にとって、推しとは何か」についても発表してもらっています。皆、「勇気づけられた」「考え方が変わった」「推しは、私にとって生き方を教えてくれる先生だ」と言います。これが、私が考える2つ目のポイントです。「推しによって、生き方が変えられる」という点で、「推し」は、単なる「ファン」とは違うということです。
先日、私の誕生日に、フォロワーのエリちゃんから、このようなバースデーメッセージが届きました。「Now faith is the substance」。これは、ヘブライ人への手紙11章1節「信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです。」の冒頭部分ですが、実は、Dean Fujiokaさんの『Be Alive』という曲の歌詞でもあります。クリスチャンのエリちゃんは、この聖句と『Be Alive』のミュージックビデオのリンクを貼り付けて送ってくれたわけです。そうです、私の「推し」は、Dean Fujiokaさんです。2015年、NHKの朝ドラで五代友厚の役でブレイクし、去年の大河ドラマで同じ五代友厚を演じたので、知っている方は多いと思います。
「逆輸入俳優」として有名になったとき、テレビのトーク番組で、全く邪気のない輝く笑顔と誠実な話を聞いて、「この人はクリスチャンに違いない」と思いました。検索してみると、やはり、そうでした。インドネシア人の奥さんの影響でクリスチャンになり、インドネシアで受洗したようです。数年前まで、Deanさんのツイッターのプロフィールには、今日、読んでいただいたエゼキエル書36章26節の言葉が使われていました。Deanさんはいろいろな所でこの言葉を使って話しており、あぁ、この人はエンターテイメントの世界で活動することを通して伝道しようとしているんだな、と感じました。
ちなみに、私もDeanさんの真似をして、マタイによる福音書6章34節の英語版をプロフィールとしています。中には、アカウントをいくつも持っていて、これは推し活専用アカウント、これは、学校の友達用アカウント、と使い分けている人も多いのですが、私はこれ1つで推し活も教会関係、仕事関係も全部つぶやいています。
2016年8月19日、Deanさんの誕生日にファンクラブができ、LIVEイベントが行われました。このとき、Deanさんが「もし、自分にプレゼントを、と考えるなら、うちにある缶詰や日持ちのするインスタント食品を。フードドライブに寄付したいので」と呼びかけました。私も、ツナ缶などを持っていきました。結果、この日1日で1トン以上の食べ物がセカンドハーベストジャパンという団体に寄付されました。以来、Deanさんのお誕生日にはフードドライブ、というのが、定着しています。
さて、先ほど紹介したバースデーメッセージをきっかけに、ツイッターで、「【教えてください】Deanさんの歌詞などに込められている信仰について、気づいたことを教えてもらえないでしょうか。」と呼びかけてみました。すると、弟を含め、何人かの方が反応してくれました。
中には、初めてやり取りする人もいました。その人は、Deanさんの作る歌詞の意味を知りたくて聖書を勉強し始めた、とのことでした。「推しのおかげで新しいことを知ることができてうれしい。これも立派な推し活ですよね!」とおっしゃっており、やはり、Deanさんの活動が伝道になっていると感じました。
私のディン友さん(Deanさん推しの友達)の中には、教会の牧師さんもいらっしゃいます。兵庫県寝屋川にある教会の牧師さんからも、「準備がんばってくださいね♪#ちょっと聖書解説、よろしければ参考にしてください。祝福をお祈りします」コメントをいただきました。(ちなみに、高校生のお嬢さんを持つお父様です)
「ちょっと聖書解説」には、昨年行われた、DeanさんのLIVEについての感想文がありました。そこには、Deanさんは「神に召されたものとして、神と共に歴史を築く使命があると意識しており、神から与えられた賜物を活かしてその使命を果たそうと挑戦を続けている」と書かれていました。
さて、ここまで私の「推し活」を赤裸々にお話ししてきましたが、私だけではありません。ここに集う私たちは、皆、究極の「推し」を持っていますよね!父子聖霊の三位一体の神様です。神様はこの人生を大きく変えてくれましたし、神様のことは、ぜひ他の人にも知ってもらえるように推薦したいし、一緒に推し活をしたいですよね!
さらにすごいことに、私たち自身が神様の「推し」であると確信できます。「私、神様に推されてる!」そう考えると、わくわくします!
先ほど、私のアカウントは1つだけと言いましたが、私にとっての推し活は結局1つなのだと思います。Deanさんを推すことは、つまり神様を推すこととつながってイコールだということです。
DeanさんはLIVEの前にバンドメンバーと輪になって手をつなぎ、「このLIVEを主に捧げます」と祈り、その姿をDVDに収めています。昨年のLIVEは、自身の半生を語る信仰告白のような内容でした。また、朝ドラの五代友厚のセリフを引用して「後世に何を残すか。これをいつも問うている」と話します。俳優としてミュージシャンとして映画プロデューサーとして、絵本作家として、インドネシアの家族と離れてでも、さまざまな活動をするのは、持てる力全てを使って主に従うと決めたからだろうと思います。
その姿を見て、いつも思う讃美歌があります。1954年版の235番です。「奮い立ちて、力の限りに主に仕えよ」。これは、私の父の愛唱讃美歌でもあります。
お祈りいたします。