本年最後の休日となる勤労感謝の日(23日)に、園庭に2本あるスズカケの大木をはじめとして、樹木や垣根の剪定作業をしていただいた。大人の顔を超えそうな大きい無数の葉っぱが園庭を埋め尽くしていたが、夕方には一切合切綺麗に掃除された。
毎朝門のところに立って園児をお迎えするのだが、剪定された翌日、雲ひとつない青空がいつも以上に頭上に広がる風景の違いに驚いた。どれだけ枝葉を広げていたのか、失ってみて初めて実感する。すっかり丸裸になった巨木が突っ立っている姿は、冬の寒さを一層引き立てるようで、思わず身震いしていた。
フェンスの垣根も綺麗に刈り上げてもらったのだが、垣根に絡んでフウセンカズラがまだ青い風船を膨らませている。しかもその中には普通より大分大きいミノムシが一匹ぶら下がっている。「ミノムシを枝ごと切り取って別に移しましょうか」と仰ってくださったが、そのまま残してほしいとお願いした。手間がかかるし、垣根一部だけをそのまま放置するのも職人の沽券に関わるだろうに、快く引き受けてくださった。だから職人さんの名誉のためにもここに顛末を明記しておく。決して彼らが刈り忘れたのではありません。
礼拝堂の脇に、工事の度に場所を移されてきたヒイラギの木がある。これからのシーズンを飾るトゲトゲした葉っぱと赤い実。だがこの木はすっかりカイガラムシに犯されていて葉っぱが真っ黒。これも相談したが、ススを洗い流して量販店で売られている薬を撒くしかないと。ただ敵も然るモノ、カイガラムシは蝋状の殻(だからカイガラムシなんだな)を持つので薬は効きにくいらしい。瞞し騙し付き合うしかない。敵ながら天晴れ!
と、様々な課題は残しつつも、庭が明るくなり、空が広くなった。気持ちよい秋晴れの青空に、礼拝堂の白い壁が際立って美しく映える。天気も相まって心地よい。
誰? 「白く塗った墓」なんて…。オヌシ、聖書に詳しいな!