四谷新生教会は2020年度は無牧だったのに加えてコロナ禍でもあった。いわば二重苦。今年度無牧状態からは解放されたが、コロナ禍は続いている。尤もコロナ禍はこの教会だけの話ではないのだけどね。
ただ、コロナ禍での教会運営という点で見た時、昨年のことはあまり実績として評価出来ないのも事実だ。二重苦だったからだ。牧師のいる教会としてどうするのかは、今年になっての新しい、初めての課題設定になった。
この先暫くは2019 年度以前の実態に戻れないのであれば、暫定的に取り組まれてきたことをしっかりと評価し、今ある中で出来ることをもっと明確に意識して、実行してゆくことが求められるのではないだろうか。
今日、教会は今年度第1回目の教会活動懇談会を行う。コロナ禍という大前提の中で教会のこれからを考えるのだ。昨年度の懇談会が「牧師招聘」だけしか考えられなかったことに比べれば、今年はそうでないだけでも二重苦(の片方)から解放されていることの証拠。それだけでも大分明るい(?)。
出来ることはいろいろある。もちろんそれ以上に出来ないこと・出来なくなったこともたくさんあるのだけれど。でも考えてみれば歴代の教会はいつだってそうだったはず。そしてその中で出来ることを発見し、出来ることを精一杯やってきたのだ。そしていつの間にか長い足跡が残った。残そうなんて思わない/思えなかったかも知れないのに。
四谷に赴任するに際し、代務牧師よりこんなメールをいただいた。「釈迦に説法みたいな感じで申し訳なく思いますが、信頼関係を少しずつ作りながら、ゆっくりでお願いしますね。」。はたして、わたしはこの代務牧師の切なる願いに応じているのだろうか、などと心の片隅で思いながら、今日の懇談会に臨もうとしている。