良い天気の日曜日。礼拝が終わって一息ついて、やっぱり外の空気が吸いたくなり、かといって賑やかな場所は避けたいと思いついた場所が小石川後楽園。
水戸徳川家の江戸上屋敷にある庭園。ちょうどガイドツアーの時間だったので、ガイドさんについてもらって1時間あまり、あちこち説明を受けながら初めての庭園を楽しんだ。
造営が始まったのは寛永6年(1629年)だから今から約400年ほど前。完成させたのがあの水戸光圀なのだと。
この庭園は当時の一大テーマパークだったらしい。そのテーマは「旅」。目的地は京都。庭師たちの粋を凝らした趣向があちこちに潜んでいた。そもそもが江戸上屋敷に招いた客人たちを接待する場所として造られたらしい。こんなものを造ったら、そりゃ自慢したくもなるし、見せびらかしたくなるなぁ。
逆に考えたら、この庭を楽しんだのは上流(?)の客人たちに過ぎなかっただろうが、その限られた客人をもてなすために日々客人に比して膨大な庭師たちがこの庭を維持し続けてきたに違いない。彼らには庭師としてのプライドが満ちていたのだろう。単なる使用人ではなかったに違いないと思わせるのは、ちりばめられた数々の仕掛けだ。そして400年を経て、そのプライドは今も庭師の方々に引き継がれ、管理されているようだ。
庭の中心に大泉水があり、寶來島にある弁天さまの祠を見る場所に「九八屋」という酒亭があった。その案内看板にはこう書かれている。「この名の由来は『酒を飲むには、昼は九分、夜は八分にすべし。』と酒飲みならず万事控えるを良しとする、との教訓による。」。帰ってこの九八屋について書かれたWebをいろいろ眺めてみるとみんな同じ事を思っている。曰く、昼間の方がいっぱい飲んでいいんだ、八分、九分飲むって、控えてるんだ!
「士に当たりては天下の憂い先んじて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむなり」。控えるに越したことはなさそうだなぁ。
2026
04Jan
四谷快談 No.249 小石川後楽園散策


