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2025
07Dec

四谷快談 No.245 クリスマス・ウィーク

  • 四谷快談

 幼稚園のクリスマス・ウィークが終わった。年少の「森のクリスマス」、年中長の「ページェント」、そしてお家の人も一緒に「祝会」の3日間たっぷり、クリスマスの喜びに浸った。
 保育は「導入」が8割とかつて聞いたことがあった。それは例えばページェントをやろうという時に、それをどのように子どもたちのところに降ろすかがとても重要だということ。「何をやるのか」「何故やるのか」ということが明確に子どもたちに伝わらないと彼らの「やろう!」という気持ちが引き出されてこない。気持ちが引き出されない限り、それは「やらされている」ことで留まってしまう。やらされているものはどれだけ出来映えが良くても子どもたちの力にはならない。
 クリスマス物語でルカは御使いガブリエルをマリアのとこに送って「神にできないことは何一つない。(ルカ1:37)」と言わせる。だがなんでも出来る神は、事を興すその都度人間を必要とされる。なんでも出来る神が救い主をこの世に送り出すためには少なくともマリアの「お言葉どおり、この身に成りますように。(同38)」という同意が絶対に必要なのだ。矛盾するようではあるが。
 子どもたちがページェントを行うのは、イエス誕生に神の救いのご計画が現れていることを、集まった人たちに伝えるためだろう。全能の(なんでも出来る)神が、この子どもたち一人ひとりの「力」を用いて、救いのご計画をわたしたちに伝えようとなさる、それがここでのクリスマスの意味になる。
 そして、子どもたちがその意味をわかった時に、それぞれに備わった力が十二分に発揮され、感動を伴って物語が伝えられて行く。今年もここにそういう場が広がった。わたしたちはそういう場に何年もの間立ち合うことを許されてきた。その恵みを思う。
 それにしても、この3日間を終えるとどうしても「やり切った感」に襲われ、終業式までの残り一週間に向けてどう自分の気持ちを再起動するかという、難しい問題が毎年生じる。あぁ。

「一切れのパン」滝澤 貢牧師

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