「東京の防災力向上のための連携協力に関する協定説明会」という長い名前の会議に出席した。
日本基督教団は「日本キリスト教連合会」の加盟教団で、日本キリスト教連合会は「東京都宗教連盟」に加盟している。この東京都宗教連盟が首都直下型地震に備えて、都内にある宗教施設(神社・仏閣・教会)の活用について「東京の防災力向上のための連携協力に関する包括協定」を東京都との間に締結したのだった。そしてその協定を具体化・強化するために、協定の中味と具体的に要請される協力の中味について説明を受ける会議だった。
地震の備えへの協力となるとすぐに思い浮かぶのは「帰宅困難者支援」かもしれない。2年前の統計学的算定では東京都で大規模地震が発生した場合、行き場のない帰宅困難者は66万人に上るらしい。一定の外国人を含む数字だそうだが、昨今のインバウンド状況を鑑みたら、この2年間でこの数字はさらに膨らんでいるに違いない。現状確保出来ているのは内70%程。
だが帰宅困難者支援と言っても自分たちのところで何が出来るのか皆目わからない上に、「もしも」を考え出したらあらゆることが不安・負担に感じて、とてもとても手を挙げられないというのが四谷をはじめほとんどの状況だ。だからこそ、具体的に何が出来て何が出来なくて、問題が生じた場合にどうするのかなど、先ず第1段階の説明会が開かれたわけ。
求められる支援の内で「水」があった。キリスト教会には縁がないのだが神社などには手水場がある。これを上水道で賄っている(贅沢な!)ところは少なく、たいていは井戸水なのだそう。それを提供しよう、手押しポンプならなお良いし、電動ならポンプを動かす程度の太陽光パネルを補助金で設置出来ないか等々、いろいろとアイデアも生まれるものだ。
というわけで、会場となった東京カテドラルからの帰途、四谷は何が出来るか想像を膨らませてみたのだった。
2025
27Jul
四谷快談 No.226 長い名前の会議
