川崎にいた頃、神学校日献金の送り先の一つが横浜にあるバプテスト神学校だった。やがて献金を送るだけで済ますのではなくせっかくだから一度は訪ねてみたいと思った。
バプテスト同盟は「JAPAN BAPTIST(略してJBと呼ぶらしい)」という月刊誌を発行していて教団新生会の教会には毎号贈呈してくださる。ある時この冊子の入った封筒にバプテスト神学校での催し(確かオープンキャンパスのようなやつ)のチラシが入っていた。何かきっかけが欲しいと思っていた矢先だったので、早速この催しに出かけたのが第1回目の訪問だった。
当時わたしは農村伝道神学校の時間講師で、学校法人鶴川学院の評議員、神学校同窓会会長などをつとめていたので、神学校の運営や学生の動向などには大変興味があった。日本基督教団は合同教会で様々な教派の歴史を汲みながら(つまり様々な制約を置きながら)合同途上にあるのだが、「バプテスト同盟」という単一教派の神学校ということがとても新鮮でもあった。見かけない参加者ということでマイクを向けられたとき、そんなことを話した気がする。コロナ前最後の新生会教師会は、参加者みんなでこの神学校を訪問して教員・学生と昼食を共にし、お話を伺った。
先ほど届いたJBの12月号に、神学校教員であり旧知の尊敬する小野慈美先生が、現在神学校の取り組んでいる二つのことを書いておられた。一つは対面とオンラインを併用した授業のこと、もう一つは信徒伝道者の養成のこと。その実践報告は大変に興味深かった。というのも、この二つは農村伝道神学校でも喫緊のテーマであり、取り組まれていることだからだ。
キリスト教界の教勢低下(キリスト教のみならずあらゆる宗教の教勢低下でもあるらしいが)が避けられない今、これまで自明だった制度設計が見直されるのは必然。然るに我が教団総会は「日本基督教団の全体教会としての一体性を確認する件」という意味不明な議案を承認する。何考えてんだ(バカか…ボソッ)。
2024
17Nov