教会・幼稚園の南側と西側が道路になっていて、南側にはフェンスが張ってある。丁度角に当たる場所にオシロイバナが勢い良くきれいな花をつける。そしてフェンス沿いには毎年ゴーヤーを3つと大ヒョウタンを植えている。それぞれフェンスに蔓を伸ばし、時には屋根まで届く元気な様子が観られる。
昨年ゴーヤーは当たり年だったのか、収穫してもしても穫り切れないほど、しかも11月まで実った。だが今年わずか3つだけ。そのうちひとつは小さいうちから黄色く熟し収穫前に種が爆ぜてしまった。大ヒョウタンは例年実が付くことの方が稀。雌花は膨らむがいわゆるヒョウタンになりきれない。素人ながらこの状況を判断すると、おそらく開花の時期に花粉を運ぶ虫たちが飛ばなかったのだと思われる。酷暑の影響か、今年虫たちがあまり飛んでいない。蚊までも。それにしても3つだけとは…。
また、ゴーヤーもヒョウタンも先ず雄花が咲き出し少し間を置いて雌花が開くのだが、そのタイミングも調和がとれなかったのかもしれない。ゴーヤーの雌花がとても少なかった。ただでさえ少ないのにせっかく咲いた頃に雄花が萎んでいる。人の世のキビシイ現実にも通ずる思いがして、心がチョットだけヒリヒリする。
一方、門より東側に延びるフェンスにはベニカナメモチ(レッドロビン)が勢い良い。その合間合間にフウセンカズラが今年も可愛い風船を膨らませている。この葛の種にはハートのマークがついているのもなかなか可愛い。そして四谷に住んで4年このかた、蔓だけは何本か確認できたのに一向に実らなかったカラスウリが、ついに実をつけた。朝、園庭を見回っているとついさっき萎んだばかりのカラスウリの雌花をふたつ見つけた。翌日には既に少し膨らみ出していた。さらにイロハモミジに絡みついた蔓に幾つも実が付いているのはチョット気づかなかった。
一言で猛暑とか異常気象とか言うのだが、影響を受ける側は必ずしも一様ではない。その辺りがなんとも神秘的だなぁ。
2024
22Sep