先般東京15区で衆議院議員補欠選挙が行われた際、某党が他の候補者の演説に割り込んだり妨害したり、街宣車を執拗に追いかけたりして、ついに逮捕者が出るなどの騒動となった。
あの事件の現場となった豊洲のホームセンターは四谷から電車で行ける便利な立地なので結構利用する。ニュース画面が流れると「ありゃ、あそこだ」と立ち位置やカメラ位置まですぐ想像がつくくらい。もう一ヶ所の現場は亀戸駅前だったが、梅や藤で有名な亀戸天神や、葛餅やあんみつが美味しい「船橋屋」の本店があり、さらに小ぶりな大根がシンボルの料亭(駅弁も多数販売している)「亀戸升本」などなど、ワクワクする馴染みの町でもあった。これまた事件現場がピンポイントで想像できる。
「選挙」というモノも随分変わってしまったんだなと嘆きの気持ちに襲われる事件だったのだが、それ以上に異常事態なのが今回の東京都知事選挙だ。
昔々の中選挙区時代を知っている者にとっては、一つの党から複数の候補者が出ることはそんなに珍しいことではないのだけれど、「都知事」は一人しか選ばれないのに一つの党から複数立候補するのはやはりヘンだし小選挙区というシステムに慣れてしまうとなおさらだ。今回選挙ポスター掲示板には48枠しかないところに50人を超える候補者が居るのは、某党が寄付をすれば独自のポスターを貼りだせると主張し24人を擁立したことも原因のひとつらしい。選挙は当然「当選」を目指すというのはもはや古い価値観。現行法的に問題がないという根拠で、目立つためか自己主張か金集めかの単なる手段に成り下がるぶっ飛びぶりにはなかなか簡単について行けそうにないのだが。
問題は、ただでさえ低調を続ける「投票率」が先の東京15区や都知事選のゴタゴタを経て上向く、つまり関心が増えるのか、逆にさらに見限られダダ下がりするのかだな。
やはり問題の根は「東京」なのだなぁ。
2024
23Jun