先日、北支区から派遣されて奥羽教区総会を傍聴した。昨年に続き2度目。昨年は奥羽教区として4年ぶりの対面総会だったのだが、まだ感染症が考慮される必要があり、公共施設のだだっ広い会議室を押さえての開催だった。今年はコロナ以前のように奥羽キリスト教センターチャペル。文字通り旧に復した。
総会の会場で、親しくしている新生釜石教会の柳谷牧師から「今朝何時に出てきたの」と尋ねられた。釜石も今は高速道路が繋がっているので、会場まで車で115キロ程度、所要時間2時間弱かな。奥羽教区の北の端っこは青森県むつ市に田名部教会がある。ここから盛岡までは240キロ以上、東北自動車道を使って3時間30分ではちょっとキツイかも。つまり、奥羽教区総会に出席するために東京の新宿区四谷から出かける方が早かったりするのでは、と柳谷牧師は問うているのだ。
実際わたしは総会前に盛岡で行きたい場所があったので、10時30分には盛岡駅に着くように東京発8時18分の「はやぶさ7号」に乗車した。家の玄関を出たのは7時30分頃。田名部教会の方々より短い所要時間で到着したことになる。柳谷牧師の言葉は決して誇張ではない。改めて奥羽教区(青森・岩手・秋田の3県)の途方に暮れそうな広さに思い至った。
ところで、わたしが乗車した「はやぶさ7号」は鉄道ファンの中では有名な列車だったらしい。なぜなら東京から新函館北斗までを3時間57分で結ぶ最速新幹線だから。2021年3月13日のダイヤ改正で上野大宮間26.7キロの内、荒川橋梁と北与野付近のおよそ12キロで時速110キロから130キロにスピードアップできて、北海道新幹線開業5年目にして5分の時短を達成したのだ。「最速」とはミクロを削り出してこそ生まれるものなのだなぁと感心しつつ、5分を大騒ぎするのもなんだかなぁという正直な気持ちもある。
でだよ、リニアって本当にそんなに必要なのか?
2024
26May