毎年1月に教会では「活動懇談会」を開く。3月末に教会定期総会があり伝道計画や予算が審議されるのだが、それに向けてこの懇談会で次年度目標や年間聖句などを牧師が提案するのだ。
しかし今年は単に24年度のことだけを見るのではなく、これまで独り言のよう日呟いてきた「百周年を誰が祝うか」という問題を、ちゃんと根拠を示して提供し話し合いたいと思った。
そうしたらなんとも偶然に、懇談会翌週の創立記念礼拝にお招きした小林護牧師が説教で「教団2030年問題」を話してくださった。「これまでどおりがまかり通るのは2030年までで、それからは急速に教会の運営自体が問われるようになる」というもの。四谷新生教会の百周年は2051年。
四谷新生幼稚園も新年度に向けて体制を整える時期。全国的にも「幼稚園」が不人気で少子化の影響をもろに受けている状況にあって、偶然(?)こちらもいろいろな見直しが必然なのだ。
この地にあって車の両輪のように宣教の業を担ってきた、そして今も、今後も担って行く教会と幼稚園が、期せずして同じようなしかも根本的な課題に直面しているわけで、急き立てられるような、じっとしていられないような、それでいて有効な手立てが見つからないような、なんとも焦らせられる思いだ。
でも、だからこそ今、わたしたちは教会も幼稚園も基本的なこと・中心的なことに立ち帰るのが最も良いように思えた。教会でいえば中心は「礼拝」であり、幼稚園でいえば中心は「保育理念」。そして中心に近い課題には熱心に積極的に取り組み、中心から外に位置するものはその度合いによって程よく手抜きする。そうすることによってわたしたちが今置かれている状況や問題を座標としてしっかり確認し、大胆に効果的に動くことが可能になるのではないか。そんなことを漠然と考えたのだった。
「中心に寄せる」。今ならそれが出来る。単なる平均回帰ではなく、いわば本流回帰・中心回帰。はてさて・・・?
2024
04Feb