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2023
04Jun

四谷快談No.114 憂鬱で不快なサイレン音

  • 四谷快談

5月31日朝、いつもの情報番組を見ていたら突然Jアラートに切り替わった。対象が沖縄県ということであのなんとも言えない不快な国民保護サイレンは鳴らなかったが、台風取材のテレビ中継で沖縄の状況が伝えられると、画面であれが鳴り響いていた。

「緊急地震速報」にはからだが反応する。対象地域であればやはり緊張を強いられるアラート音が鳴り響くのだが、非対象地域であっても震源地や揺れのあった地域のことは気になる。だからからだは反応する。だがJアラートは怒りしか湧かない。

怒りの原因は、ミサイルを発射した国にばかり向いている訳ではない。それ以上にわが国の政府に対して怒りが湧く。何故か。あのアラートが出てサイレンがテレビの中継画面を通して鳴り響くときに、わたしの頭にはいつもレイモンド・ブリッグズの「風が吹くとき」がフラッシュバックするからだ。

レイモンド・ブリッグズといえば「スノーマン」や「さむがりやのサンタ」などのやさしい筆致の絵本で有名。昨年8月9日(ナガサキの日だ!)に88歳で亡くなられた。この人が「風が吹くとき」という作品を世に出し、アニメ映画化され、日本語版は大島渚監督がつとめ、主人公のヒルダとジム夫婦を加藤治子と森繁久弥がつとめた。皆故人。老夫婦の平凡な暮らしが核戦争によって一変する。政府の発行したパンフレット通りに自宅にシェルターをつくり、原爆症によって日に日に衰えるからだを互いにいたわり合いながら事切れる。ジムは「大丈夫、最後には国が助けてくれるさ」とヒルダを慰めながら、という映画。

国の助けとは、笑うしかないシェルターの作り方を書いたパンフレットだけ。サイレンと共にテレビから繰り返し流される「北朝鮮からミサイルが発射されたものとみられます。建物の中又は地下に避難して下さい。」は、まるでこのパンフレットではないか。

アラートが守ってくれる訳はない。被爆国でありながらサイレンしかつくれない国。怒りの原因はそこにあるのだ。

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「キリエ・エレイソン」滝澤 貢牧師

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