教会はもうすぐ決算総会を迎える。今年は今月28日と公示されたが、奇しくも(?)その日はペンテコステというキリスト教三大祭りの一つ、しかも福音の担い手がイエスから使徒たち、そして現代の教会へと受け継がれていくことを憶え記念し祝うその日に、過ぎた1年を振り返り恵みを神に感謝しようというのだ。
昨年はカルト宗教が再び注目を浴びた年だった。それはしかしそれぞれの宗教の教義への注目というよりは、経済への注目というか、或いは経済を指標としてカルト化を批判するという点での注目だったと言って良いのかもしれない。
そもそも宗教とカネは直接的には結びつかないとおもう。ただ、宗教も組織となったときに、現世での存続が一つの目的になるわけだから、そこにはどうしたってカネが絡んでくる。キリスト教会だってそれは変わらない。だからこそそれを公明正大にするために決算総会を開くのだ。
というわけで、2022年度の四谷新生教会決算書を見てみる。顕著なのはコロナという不自由極まりない状況にもかかわらず、教会は支える人たちによって支えられてきたという事実。別の時にも指摘しているが、コロナはある意味教会を身の丈に引き戻したし、だから今後も様々な点で「微減」という趨勢をそのまま継承することだろう。そういう現状を冷静に分析した上で、では何をどうするかを積極的に考えてゆくことになる。
ここに赴任した頃「牧師の願い」というプリントを17週に亘って発行した。最後3週ほどはかなり勝手な現状分析を行ったのだが、その分析を22年度に当てはめるとこうなる。総収入に占める月定献金割合は56.1%、礼拝献金は13.6%、聖餐献金を加えたら16.1%。CS出席は平均28人で内子どもが12人となる。主日礼拝出席平均が19人であることをベースに、今のわたしたちの教会、その現状と特徴が良く現れているのではないか。
その力をこれからどう活かしてゆくのか。楽しみではある。