立春もとうに過ぎたというのに、10日は冷たい風が吹き荒び子どもたちの登園時間には園庭や路面が白くなった。東京地方には「大雪警報」が出されたようだ。しかし午後になると大粒の雨に変わり、今現在園庭には大きな水たまりが複数できている。
こんな日はあんまり外に出たくないのだけれど、子どもたちは違う。彼らにとっては「せっかくの雪」なのだ。いろいろ予定があったとしても、こんな日はみんなで外の寒さや僅かに積もった雪でめいっぱい遊ぼう。寒さや着替え体調などの心配は、大人たちがちゃんとしたらいい。
最近、少し年齢を重ねたせいかもしれないが、「こうでなければならない」という強い信念(?)があちこちの場面でだんだん薄れている。もともと人に厳しく自分に易しい人間ではあるのだが、それでもいっぱしの理想型は堅持していたから、それに向かって突き進むタイプの人間だった。勢いそれを乱す存在を受け入れることは出来なかった。
だけど今なら、「まぁそんなにがんばらなくても良いよねぇ」と口に出すことが出来るようになった。向上心など──もともと持っていたのかどうかもアヤシげではあるが──そういうものにあんまり価値を感じなくなったのかもしれない。
がんばってもがんばらなくても、事柄は進むのだ。進む前からあれやこれやシミュレーションして、できるかぎりの対策をとろうとしたら、それだけで疲れてしまうだろう。むしろ進んでいった先で出来事を通してあれこれ考えれば良いのではないか。失敗したら失敗したで、タダでは起きなければ良いのだ。その分成功したら無邪気に喜んでいれば良い。喜びもつかの間厳しく反省なんかしてたら、次への弾みをなくしてしまう。
というわけで、年を重ねると共にぐーたら度が体重よろしく増加している。生活習慣病などと脅されるけど(その素質充分なのだが…)笑って誤魔化そう。