Microsoft Internet Explorerのサポートが終了するという。1995年に登場し、パソコンやインターネット普及に大きな功績を残したソフトだが、シェアが広かったが故に常にハイパー攻撃に晒されて多くの実害も及ぼすなど、歴史的話題に事欠かない。
川崎の幼稚園では請求書払いや給与などは全て信用金庫のインターネットバンキングを利用していた。ところがこのシステムが推奨する環境は一番上位が常にInternet Explorerだった。サポート終了のニュースが流れて久々に信金のページに入ってみたが、やはり上位がExplorerで※注に「OS「Windows11」のMicrosoft Edgeがご利用いただけるようになりました」とあるのみ。幼稚園ではわざわざ古いバーションをそのためだけにインストールしてあったほど。
先頃コロナ報道をテレビから駆逐した山口県・阿武町の誤送金問題でにわかに浮上したのが「フロッピーディスク」。まだ阿武町役場の会計処理に現役で使われていたということで話題になった。実は東京都でも最近になって「フロッピーディスク廃止」を決めたらしい。ただ、「決めた」のであって、例えば千代田区では2026年に完全移行なんだと。改めて「へぇ〜、そ〜なんだぁ」。
基幹システムを変更することは確かに簡単なことではない。業務規模の大小によらずそれ自体「大変」(文字通り大きく変わる/変える)なのだ。経費だけではなく波及する影響も相当なものだろうし、例えば某メガバンクではシステム変更の度にトラブルが多発している現実がある。
ただ、フロッピーディスクは製造が中止になって10年以上経ている。だから逆に未だに現役でいることがオドロキ。読み書きする装置だってとっくに無いだろうし、今でも自治体のコンピューターが対応できているとなれば、それはそれで逆にそんなコンピューターで信頼出来るのだろうかなんて思っちゃう。
だが確かにデジタル時代の極めて難しい問題ではあるなぁ。