始業式・入園式を迎え、しばらく静かだった幼稚園いっぱいに子どもたちの声が帰ってきた。新しく始まるこの一年どんな日々になるのか、ドキドキワクワクキラキラで満たされますように。
先日小学生に「春から何年生になる?」と聞いた。4年生という。4年生といえば10歳。川崎では秋頃になると4年生の家族が招待されて、成長した姿を子どもたちが考えたさまざまな方法で家族に伝え一緒に喜ぶ「2分の1成人式」という行事が行われていた。3人の子どもをそれぞれ川崎小学校でお世話になった私も都合3回この「2分の1成人式」に参加した。
だけどこの春から成人年齢が18歳に引き下げられるという。四谷近辺で「2分の1成人式」を行う小学校はないらしいが、あったとして4年生ではなく3年生のカリキュラムになるのか?。18歳なら2分の1は9歳、3年生になるわけだが、3年生で取り組む内容としてはちょっとムズカシいかも。川崎ではどうするんだろう、などと思った。
20歳がどうして18歳に引き下げられたのかその理由は良くわからない。民法の結婚年齢を男女同じにするとか少年法の厳罰化要求とか若者の民主主義への責任の涵養とか理由は様々。経済活動としての「契約」が18歳から可能になるとか、酒やたばこについては20歳からとか、18という年齢で一切合切けりがつくわけではない複雑さ・曖昧さもあると思うのだが、146年ぶりの改正だという割に理由を含め必然性が伝わってこないというのが本日ただいまの私の感想である。
人が大人になるとはどういうことなのか。それをしっかりと考えてこなかったのかも知れない。子どもとはどういう存在なのか、早く大人になることが良いことで、子どもは大人になるためだけの中途な存在、富国強兵、即戦力(文字通り戦力)即労働力。必要なのはそれだけだと言わんばかりの。
幼稚園は「そうじゃないよ」と言い続ける場所だな。