牧師がこんなことを言うものではないのだけど…、今年いつの間にかクリスマスが来ていつの間にかクリスマスが終わった。我が家での夫婦の会話。
12月19日がクリスマス礼拝というのは一番早いこと。降誕節第4にクリスマス礼拝をすることの多い日本では、どうしたって19日から25日に行われる訳だから。で、19日は気分的に今一つ盛り上がらないような感じだったのだ。
もちろん昨年は前任地での仕事を終えることが決まっていた中だったので、「最後のクリスマス」という感傷よりも「次をどうするか」にばかり気が向いていた上、コロナで礼拝以外の全てを休止し、週報の「次週予告」にクリスマス礼拝であるにもかかわらず「礼拝後の予定:特になし」と史上初めてそんな言葉を刻んだ年でもあったから、余計にあっという間に過ぎ去った。だが今年はなんだかそれ以上に、いつの間にか来ていつの間にか終わったような感じ。気持ちの盛り上がりがない。おそらくこれは「コロナ慣れ」。すっかりそうなってしまったのかも。
そんな気持ちに輪を掛けるように、年末年始こんなにテレビがくだらないと思った年もない。例年の通り元日には実業団駅伝でついにホンダが初優勝するし、2日3日には箱根駅伝で記録ずくめの青学返り咲き。それなりに気分も盛り上がったのだが、なんせ年末年始恒例のバラエティが例年以上につまらない。つまらないどころか後味の悪いものまである始末。
だったらもっと意味ある年末年始を過ごせば良いのだが、長年染みついたテレビっ子体質は一朝一夕に変われない。唯一の救いは2日が日曜日だったってこと。厭がおう(!)にも仕事だ仕事!
暮れにかけて静まっていたコロナが、1週間で10倍という新規感染者を生み出し始めた。だが、コロナというウィルスではなく、「コロナ恐怖」という風潮がもたらすとんでもない損失の方が気掛かりでしかたない。これこそプライスレスの損失なのだ。