オリンピック開会式まで70日を切ろうかという頃になって、肝心のコロナ対策に重要とおぼしき人たちが同じ穴の狢だったことがバレ始めて、梅雨空が益々しらけ始めた。
なんせ日本医師会会長が、3度目の緊急事態宣言発出直前に自民党参議院で医師政治連盟が生み出した議員の政治資金パーティを主催し、実際100人ほどが集まったというじゃない。で、会見で突っ込まれた議員後援会長でもある医師会会長は「時期が問題だったかも知れないが感染症対策はバッチシだったし」みたく宣った。
この方、テレビでも「医師会会長」というプレートの下でけっこういろいろ発言していた。政治家たちの会食/パーティや公務員/役人の送別会クラスタにも「国民目線に立った」批判の論調を展開していた。ンだけど、こうやって振り返って見たら、なんだかアヤシくなってきた。ぜ〜んぶが三文芝居に見えてきちゃう。観客たる国民のエモーションを上手に利用して(「国民目線に立った」ふりだけして!)、結局予定調和的なエンディングに持ち込もうとしていたのか?
そう考えると、この1年の混乱ぶりが却って良くわかってきたりする(から悲劇だ!)。薄々みんなが感じていたことなのだけどね。カネが動きさえすれば良いのであって、(少なくとも一般の「国民」にとっての)「安心・安全」なんてホントはどうでも良かったって事。言ってみればそれを司る(ハズの)医師会会長が、右を向いて苦言を呈し(たふりをして)、左でお金を数えていたんだから。病床も増えないしワクチンだって入ってこないわけだよ。
でもねぇ、せっかく資金集めのパーティなのに参加者同士の会話は「極めて少ない静かな会だった」って、どんだけ楽しいパーティだったんだろうねぇ。お札のニオイしかしなかったんだろうか?